仕組みと選び方

仕組みを知り、 自分に合う構成を。

実在サイトによるカバー、Vision、通信方式の選択が接続にどう関わるかを確認できます。Umbra は自分で運用する CLI クライアントとサーバーであり、運用代行型のプロキシサービスではありません。

TLS 1.3 / QUIC01 — 03
umbra
あなたの端末
オープンなネット
プライベート通信
未認証 → 実在サイト
自分の通信は認証済みの経路へ。それ以外のリクエストは実在サイトへ転送します。
01

実在の接続先をカバーにする

REALITY 認証で自分の通信を区別し、未認証のリクエストは設定した実在サイトへ転送します。鍵と到達可能な TLS 1.3 サイトは必要ですが、ノード用 CA 証明書は不要です。カバーは検知されないことを保証しません。

02

条件を満たす通信の二重暗号化を減らす

TCP mux は複数のストリームで接続を共有します。mux=false の場合、Vision は認証後、条件を満たす内側の TLS 1.3 通信に限り、重複する外側の暗号化を省きます。非 TLS 通信の暗号化は継続します。

03

ネットワークに合わせて TCP か QUIC を選ぶ

通信方式は明示的に選択し、自動フェイルオーバーは行いません。QUIC には UDP の疎通と、到達可能な実在の QUIC フォールバック先が必要です。高速化や、あらゆるヘッドオブラインブロッキングの解消を保証するものではありません。

主な方式と、どう選び分けるか

Umbra と Xray はソフトウェアプラットフォーム、VLESS・VMess・Trojan・Shadowsocks はプロトコル、REALITY と Vision は仕組みです。実際の動作は実装と設定で変わります。同条件の競合比較測定がないため、速度の順位付けはしません。ひとことで言えば、カバーと二つの転送経路と SOCKS5 を、自分で管理する一組の構成としてまとめて受け取りたいなら Umbra が向いており、各種エコシステムが必要なら他の選択肢が向いています。

01

Umbra

REALITY、TCP mux/Vision、QUIC、SOCKS5 を統合したセルフホスト型の alpha です。クライアントとサーバーが一組として提供され、両端を自分で管理します。

長所

  • 一つのエンドポイントで両経路を賄えます。TCP Vision と QUIC UDP が同一のローカル SOCKS5 ノードの背後にあり、クライアントの設定は一箇所だけで済みます。
  • 証明書の手続きが不要です。アイデンティティ鍵と一時証明書のバインドにより、公開 CA 証明書の取得と更新が不要になります。

制約

  • 現時点では alpha の CUI 専用で、VLESS・VMess・Trojan ノードの取り込みには対応していません。
  • リリース間でプロトコルが変わる可能性があるため、更新は両端を同時に行います。
02

Xray + VLESS + REALITY

最も近い選択肢です。REALITY と Vision はこちらでも使えるため、選択のポイントは独自技術ではなく梱包とワークフローにあります。

長所

  • 成熟したマルチプロトコルプラットフォームで、柔軟なルーティング、すぐに使えるクライアント、充実したコミュニティ文書があります。

制約

  • スタック全体を自分で組み立てて維持する必要があります。本体設定、トランスポート層、ルーティング規則、対応クライアントまで含めてです。
  • 共通の仕組みを使っていても Umbra と相互接続はできません。
03

VMess

AEAD を使うプロキシプロトコルで、既存クライアントが対応している場合の選択肢です。TLS や WebSocket は追加の構成要素であり、暗号化の必須条件ではありません。

長所

  • クライアントの対応範囲が非常に広く、古い機器や低スペック機でも動かせます。

制約

  • プロトコルは暗号化のみを担い、偽装は行いません。カバーの可否は上乗せしたトランスポート層次第です。
  • 旧式の非 AEAD モードは非推奨です。AEAD を実装したクライアントに絞ってください。
04

Trojan

一般的な TLS 構成で運用したい方向けの、TLS ベースのプロキシプロトコルです。フォールバックの動作は実装と設定によって異なります。

長所

  • 本物の TLS ハンドシェイクと文書化されたフォールバック動作を備え、設計が長年安定しています。

制約

  • よくある構成ではドメインの維持と公的な信頼された証明書の更新が必要です。
  • UDP は TLS の下の TCP 内に載るため、UDP の遅延は TCP 経路に律されます。
05

Shadowsocks

シンプルな構成に適した軽量な暗号化プロキシです。ブラウザーの模倣や実在サイトによるカバーは、AEAD・2022 の基本プロトコルには含まれません。

長所

  • 構成要素が最小で済みます。鍵と対応クライアントがあればよく、ドメインも証明書も不要です。

制約

  • 基本プロトコルは暗号化のみで、偽装は行いません。カバーが必要ならプラグインを別途評価してください。
  • TCP 専用の SIP003 プラグインを UDP の偽装と見なしてはいけません。
06

Hysteria 2

QUIC を中心とし、独自の輻輳制御設計を持つ方式です。UDP が安定して通る環境で検討できます。

長所

  • 高損失ネットワーク向けに設計された非信頼データグラムの UDP 経路を持ち、輻輳制御は過酷な条件に合わせて調整されています。

制約

  • UDP が遮断・制限されると主な強みを失い、設計だけでは利用中のネットワークで速くなる保証もありません。
  • TCP は今も QUIC ストリームで運ばれるため、損失時には信頼型転送と同じくストリームが滞り得ます。
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